2020年記念硬貨「風神」「雷神」
財務省は7月29日、2020年東京オリンピック・パラリンピックを記念して発行する500円硬貨の図柄について、Twitterなどで一般投票を実施した結果、最多だった「風神雷神図屏風」を採用すると発表しました。オリンピック記念硬貨が「風神」、パラリンピック記念硬貨が「雷神」を、それぞれ表面にデザインしています。
400年程前、本阿弥光悦と俵屋宗達の奇跡の出会いがありました。宗達といえば「風神雷神図屏風」そして100年の時を経て、二人を慕い、憧れた尾形光琳、さらに100年の時を経て酒井抱一、鈴木其一にと 宗達の「風神雷神図屏風」は光琳、抱一、其一らが模写し描いていることも驚かされます。
琳派の美は多くの人たちに様々なかたちで現代につながってきており、2020年東京オリンピック・パラリンピックを記念して発行する500円硬貨の図柄にもなります。
日本の記念品として、蒔絵の技術を用いて表現した漆芸ステーショナリーセット。
人気の北斎の「赤富士」及び「風神雷神」をお勧めします。 USBメモリー、ボールペンなどがついてます。名入れも出来ます。詳しくは和楽多屋「日本の記念品」をご覧下さい。
東京ドーム、アガパンサス「愛の花」。
東京ドーム紫陽花の後は、アガパンサスが目を楽しませてくれてます。空に向かってまっすぐ伸び、茎の先にユリに似た小さな花を放射状に咲かせます。ギリシャ語で「愛」を意味する「agape(アガペー)」が語源となっていて、ヨーロッパでは古くから「愛の花」として親しまれてきたそうです。
この花、前号で紹介した紫陽花のすぐそばに咲いてます。
話しが変わりますが、野球では巨人がここのところ投打がかみあってきているのかホントに強い。今日からはDeNAとの戦いが始まる、勢いはどこまで続くのか?
また、海外では日本人の活躍、大谷翔平や錦織圭そして、これからの松山英樹など、ワクワク、ドキドキです。
スポーツは真剣勝負の世界。ここでの明るいニュースは、いやなニュースを一瞬でも忘れさせてくれもします。
「愛」をもって大いに応援したいと思います。
東京ドーム「紫陽花」と「福禄寿」
ゆっくり味わう、夢二の世界。
叙情と浪漫をたたえた夢二の絵は、時を超えて愛され続けています。
いわゆる「夢二式美人」と呼ばれる美人画で知られる竹久夢二。その愁いを帯びた表情と細身で優美な曲線を描く姿態。そして独特な色づかい…それはまさに大正浪漫の時代を生き、時代を創った夢二の世界です。
一時は中央画壇への憧れもあったようですが、あくまで夢二は大衆の人気に支えられた人でした。書籍の挿絵や装丁、浴衣などのデザインなど、今日のグラフィックデザイナーとしての才能をはじめ、詩や童話などの創作でも知られる多彩な才能を発揮した人でもあります。
「セノオ楽譜」表紙画は、ロマンチシズムに溢れる夢二の斬新で大いなる創造性が好評を博し、夢二の名声をたかめました。夢二といえば「大正浪漫」が代名詞のようでもあるけど、大正という時代と夢二の世界をさらに知ることができますので、どうぞ手に取ってお楽しみください。 セノオ楽譜とは、西洋音楽の普及に努めた、妹尾幸陽が明治43年より発行を始めた楽譜集でその数は1000曲以上にも及んでいます。 その内で、夢二は大正5年より昭和2年ま での12年間に、280曲以上もの表紙絵を手がけました。題名のレタリングを含め、グラフィックデザイナーとしての才能が最も発揮された作品群となってい ます。
斬新でモダンな感覚が溢れ、楽譜を求める人ばかりか表紙の「意欲的な思い切った」デザインに多くの人が惹かれた。また、夢二自身の作詩によるものが 24曲含まれており、中でも有名なのが大正7年に発表された「宵待草」です。 1ページに絵が一枚、大きく掲載され、まさしくもう一つの夢二の世界をゆっくり楽しめる特別展示といったところです。
竹久夢二「セノオ楽譜」表紙画大全集 監修 竹久みなみ(竹久夢二の孫)
出版社 国書刊行会 全347頁+作品一覧表10頁
厚さ3.3cm 豪華大型本 定価 8,925円(税・送料込み)
情報サイト、「和の美・知恵」 に変化。
和楽多屋のサイトは、「和」を基本にほぼ三つの視点で構成されています。それは(1)伝統工芸・記念品(2)日本の記念品(3)「和」情報サイトです。
最近、少し検索に変化が見られます。独自の視点で書かれた「和」に関する情報 中でも「和の美・知恵」が多く読まれるようになりました。
それは新元号「令和」の「和」と関係があるのではと思っています。「和」情報サイトには、万葉集の記述はありませんが、多くの方が「和」について関心が高まっているからではと思われます。
万葉集にある歌の序文「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」
「和」は「和らぐ」というこでもあり「ホット一息!」入れられることも、今の時代に求められているのではとも思います。さまざまな方の考えや思いに少しでもお役に立つことができ、日本の伝統の美やその素晴らしさを楽しんでいただればの思いを強くしています。
目の前に迫った10連休ですが、何日かを思い思いの「和」を求めて過ごすのもいいかもしれませんね。
「和」情報サイトはhttp://www.warakutaya.com/johotop.html
「琳派」100年ごとの華麗な世界とクリムト。
クリムト「接吻」部分
琳派,、その始まりは桃山~江戸時代。本阿弥光悦、俵屋宗達、その100年後に尾形光琳さらに100年後に酒井抱一と続きます。
特徴としては、まず大和絵の伝統をもとに、豊かな装飾性・デザイン性を持ち、絵画を中心としながらも書や工芸作品などにも及んでいたというところにあると思われます。
また、狩野派や円山・四条派といったような他の江戸時代の流派は、直接師から画技を学んだのに対し、琳派では家系ではなく私淑による断続的な継承も特質としてあげられると思います。
基本的に琳派の作品は、背景に金銀箔を用いたり、大胆な構図と型紙のパターンなどを用いた繰り返し、たらしこみの技法等に特色が見受けられます。
ジャポニズム(日本趣味)にあって浮世絵とともに、この琳派が大きな影響を与えた一人がクリムトです。特に最高傑作とも言える作品「接吻」では、背景は金と独特な色使いなど、その影響が各所に見られます。
ヨーロッパの画家たちに大きな影響を与えた天才「北斎」と「光琳」やっぱり凄い。
●主な琳派の画家の生きた時代。
本阿弥光悦(1558年 - 1637年)
俵屋宗達(江戸初期)
尾形光琳(1658年 - 1716年)
尾形乾山(1663年 - 1743年)
酒井抱一(1761年 - 1828年)
鈴木其一(1796年 - 1858年)
まだまだおりますが省略させていただきます。
「光琳」の「紅白梅図屏風」を「屏風時計」でお楽しみください。 日本の伝統的な蒔絵技法により、金箔で煌びやかな輝きと蒔絵の美しさを極めた逸品です。