和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

物語の“おもしろい”って、どういうこと?

春から始まったテレビドラマもそろそろ最終話。来月からはまた番組改編で新しいドラマが始まりますね。面白かったドラマ、つまらなかったドラマ、いろいろあると思いますが、いったいドラマ、つまり物語の“おもしろい”って、どういうことなんでしょうね。大塚英志氏の『キャラクター小説の作り方』という本には、このようなことが書かれていました。おもしろさには2種類あるといっています。

一つは「覗き見」というおもしろさ。一番卑近な例が女性週刊誌やワイドショウでよく取り上げられるゴシップ。誰それが結婚しただの離婚しただの、他人にとってはおよそ関係のないことでも、人はそれに聞き耳をたてます。たとえ、それが芸能人のような有名人でなくて、お隣さんのことでも、他人のことは覗き見してみたいものでしょ? ノンフィクションがおもしろいのも、根っこの心情はこんな「覗き見」にあるのかもしれません。

そしてもう一つが決まったパターンのおもしろさ。『水戸黄門』は長年マンネリと言われながら、いまだにテレビドラマとして高視聴率を保っているのはなぜでしょう。ギネスにもなった『寅さん』がいつも同じ展開で最後には寅さんがマドンナにふられるのに、多くの人に愛されたのはなぜでしょう。それは人がおもしろいと感じるパターンというものがあるんですね。パターンのおもしろさというものが存在するらしいのです。

そんなパターンを意識しながら、これから始まる新しいテレビドラマを見てみると、また違った見方ができるかもしれませんよ(^^

和楽多屋スタッフ:MORI