和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

忘れ物じゃあ、済まされない・・・

先週、春が待ち遠しいと書きましたがすぐそこまで来ているのだと感じました。
16日の日中、外を歩いていたらまあ日射しの暖かいこと。
いや、暑いくらいでした(^^)
あと一カ月もすれば桜が咲き始めますね♪♪
楽しみ楽しみ♪♪

そんな春を目の前に冬の忘れ物、、、というかなんというか。。。
夕べ、こたつでミカンを食べながら夕刊を見ていました。
その中で一つの記事に目がとまりました。
読売新聞の『モラルを問う』というコーナーに「門松までポイ捨て「伝統崩壊」憤り」と書かれていました。
千葉県東金市市道わきの農業用水路の斜面に門松が2基捨てられていたそうです。
大きさは高さ約1.5メートル、直径は約10センチで松やしめ飾りもついた立派なもの。
門松は松の下に神が宿るといわれていて正月に飾られたこうした縁起物は、小正月の1月15日にお守りやお札を神社に納める「おたきあげ」や、地域で無病息災などを祈る行事の「どんど焼き」でまとめて燃やすのが伝統です。
ただ、こうしたたき火を行う際は事前に消防庁への届出が必要で、大がかりな場合は消防車に待機して貰うなどなかなか大変なようです。
「地域住民の結びつきが薄れてきているせいか、どんど焼き自体が少なくなってきて処理に困ってしまったのではないか」と神社関係者の方がコメントされてました。
門松の製造をしている杉本園芸さんでは大きな門松を企業に納品する際、回収代も料金に含めて販売していて「大きさから考えて企業用の門松ではないか。回収の仕組みのないところから購入し、処理に困った末に捨ててしまったのでは」と推測。
いくら困ったとしても道端に捨てるのは「伝統崩壊」というより「モラルの崩壊」だと思います。
見た目の伝統だけではなく、その後のことも含めて伝統を引き継いでいきたいものですね。

『読売新聞より一部抜粋』


スタッフ:MU