和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

友人の個展にて

先日友人から個展があるとハガキが届き銀座の(巷房階段下)というギャラリーまで行ってきました。
そこは昭和初期に建てられたビルらしく、ちょっと原宿の旧同潤会アパートに雰囲気が似ています。エレベーターの扉が手動式で乗るのがちょっと怖かったですね。現に動きだすとガタ!ガタ!ガタ!と凄い揺れと轟音でかなり驚きました。しかし醸しだす雰囲気はかなり味わいがありその友人もアメリカに留学してた時に見たニューヨークの古いアパートに似ていてそこを借りたそうです。地震王国日本でこういった古い建物が残っているは珍しいのではないでしょうか。東京都から維持費として助成金が出ているらしいのでやはり貴重な建物なのでしょう。ビルは7階だったと記憶しています。その全ての部屋がそれそれギャラリーになっており、アーティストが個展をひらいているわけです。その一室の気さくなお爺さんが、この建物が建った頃の話などをしてくれました。ビルが建った頃は周囲に高い建物が一つも無く非常に目立ったそうです。部屋数は記憶してませんが大きい部屋からタタミ一畳分程度の小さな部屋まで全て個展で埋まっており、希望しても1年以上待たされるそうですからやはり人気なのでしょう。銀座界隈にはご存知の通り他にもギャラリーが多く、ついでにいくつかまわってみる事にしました。改めて感じたのはそれだけ大勢の人が自分の作品をアピールしようとしているということですね。恐らくその中の殆どの人がそれを生業にしているわけではなく本業は別にあるのだと思います。売れるとか売れないとかは別として自分の作品を見て評価してほしいという表現者の気持ちが伝わりエネルギーを貰った気がしました。絵も描けないくせに描いてみようかな・・・とか、思ったり・・・まぁ、その場限りなんですけどねいつも^^; 自分も絵を描いたり作品を作ったりする事はできませんが本業のデザイン業務をやりつつ面白い伝統工芸品、和雑貨などを和楽多屋に載せる事ができたらいいなと思っています。

スタッフ:S.K