和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

眞葛(宮川)香山、やはり海外でも人気?

昨日、オランダからメールがありました。眞葛(宮川)香山の写真集の注文メールでした。海外からの注文については、送料(航空便)が商品価格 に上乗せされますのでトータルコストから考えても難しいと考えておりました。本当にうれしいメールでした。と同時に「やっぱり」の思いがしました。
6/26放送された「開運!なんでも鑑定団」に、宮川(真葛)香山の真葛焼花瓶が鑑定の結果は…なんと500万円!
このことは6/27スタッフMORIのブログでも紹介しました。

重複しますが、その内容は下記の通りでした。
真葛香山といえば、明治の偉大な陶芸家です。ただ、この人、現代の日本人にはあまり知られていない。幕末から明治初期にかけてのほんの十余年間、「ジャポニズム」と称した「日本固有の芸術」がその技術の高さと意匠の斬新さをもって世界の有識者の中でその存在を認められた時に活躍した人でそれ故、その作品のパワーはものすごい。特にリアリティーの極致ともいうべき「高浮彫」は、世界に対して日本の技術を強烈にアピールする作家の情念を感じます。
そのときのブログは以上のようなことでした。

明治開花、怒濤となって流入する西洋文化の嵐のなかで、急激にすたれゆく日本の伝統文化。しかし、西洋の美術愛好家の眼には、逆に日本の伝統文化の容易ならざる真価を洞察していたのです。なかでも眞葛香山の多くの作品が明治6年のウィーン、その後のパリ博覧会などの出品のため海をわたり欧米の各地に名声をとどろかせました。

このことを考えたとき、今回のメールでのご注文も高い送料を支払ってまでも、手に入れたいと思われる美術愛好家の方がオランダにおられたことには不思議はなく、「やっぱり」というか大変嬉しいメールでした。

NHK夢の美術館〜世界の至宝・工芸100選で紹介されるなど、最近日本でも、その人気は高まるばかりです。おかげさまで和楽多屋の人気商品になっています。

また実物をご覧になりたい方は、7月27日から東京国立博物館の本館19室にて「国指定重要文化財渡蟹水盤」が展示されるようですので是非観に行かれたらと思います。(要確認)

真葛香山写真集 残り僅かです。
http://warakutaya.com/makuzukouzan.html
和楽多屋スタッフ:SEN