和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

薬師寺展

今、東京国立博物館では「国宝・薬師寺展」が行われていますが、日曜日の夜放送された「情熱大陸」でその展示を担当したデザイナーの方が登場していました。

博物館展示デザイナーって職業があったのですね。もっともこの「国宝・薬師寺展」を担当した木下史青さんが日本で初めてということらしいのですが。

確かに繁盛するお店にはフードプロデューサーがついているように、博物館の展示にもプロの仕事が必要だとテレビを観ていて実感しました。

今回の「国宝・薬師寺展」は、初めて日光・月光菩薩がそろってお寺の外で展示されるとのこと。生半可な展示ではもったいない。照明の当て方ひとつでその美しさが変わるということで、その試行錯誤の様子がよく取材されていました。

お寺の方から、「背中がとても美しいので」と聞かされると、お像の後ろから見られるような工夫をしたり、菩薩様の目線と合うポイントを作ったり、これらは普段の参拝では絶対に観ることのできない視点で、展示会ならではの演出。そういう工夫をしてこそ、展示会を開催した意味があるのだと思います。

「国宝・薬師寺展」は、6月8日まで行われていますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

「和楽多屋」のとトップページでも伊藤紘先生による日光菩薩を鑑賞することができます。
http://www.warakutaya.com/

和楽多屋スタッフ:MORI