和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

散るために咲く。日本人の美意識。


アッというまに過ぎ去った東京の桜。しかし、どっこいそのあと、まだ八重桜があの新宿御苑にあったんですね。時々写真を寄せていただいている伊藤晃さんが素晴らしい写真と奥の深いコメントを添えて教えてくれました。
東京では3月には花見などは終わってましたが以下がそのコメントです。

4月19日の新宿御苑です
前夜の雨と強風で八重桜が散って辺り一面ピンクのカーペット。
散った花びらを手にしてみれば、しっとり、ひんやり、ふんわり。
桜の花は散るために咲く花なのだと実感。
花の散り際に美を感じるのは恐らく日本人くらいかも。
盛者必衰の断り、色即是空の死生観、侘び・寂びの美意識からく
るものだと思います。と、ありました。

私にも花よりだんごとは違った日本人の美意識のDNA があるはずなのにと思ってしまいました。前回の六義園の「妖女の園へ」というタイトルの写真といい今回の「春の寸香」「落下浪慢」の写真といい驚きでした。素晴らしい写真を本当にありがとうございました。桜の楽しみかたと写真の楽しみかたの両方をあらためて知らされました。和のブログ「和三昧今様粋生活」に掲載してます。下記 URL からどうぞ見てください。

写真提供/伊藤晃さん
和のブログ「和三昧今様粋生活」
http://wa-news.seesaa.net/

和楽多屋スタッフ: SEN