骨董の楽しみ
幸田露伴に『骨董』という作品があります。骨董蒐集に翻弄される人間模様の面白さを描いたものですが、ことほどさように、昔から人間は骨董というものに言葉には尽くし得ない魅力を感じてきたようです。
しかし、私など凡人には「骨董」というと、埃をかぶった薄暗いお店を想像してしまいますが、そこに眠る稀少品を発掘する楽しみというものが、骨董を楽しむ人たちにはあるのでしょう。自分の目を信じて高価で買い求めたものが、実は全然価値がなかったり、何気なく買ったものがとんでもない逸品だったり、そういう宝探しが人々を引きつけてやまないのかもしれません。
「古伊万里に魅せられて」というサイトを運営されているtaimei氏によると、骨董には以下の楽しみがあるそうです。
1.探す楽しみ
2.買う楽しみ
3.観る楽しみ
4.使う楽しみ
5.受け継ぐ楽しみ
6.調べる楽しみ
1から4まで、そして6は想像できましたが、5は思いつきませんでした。なるほど、子から孫へと受け継がれていくという思いは、伝統を受け継ぎ受け渡していく使命感なのかもしれません。
和楽多屋に骨董市の案内があります。
和楽多屋スタッフ:MORI