和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

沖縄の焼き物とシーサーのはなし。


沖縄の壷屋焼は300年の歴史を持ち、大らかな海と健康的な暮らしぶりに育まれた伝統が息づいています。人柄が滲みでる人間国宝金城次郎の器の中で魚や海老が笑う文様など、その独創的作品は有名です。
和楽多屋では宮城寿美子(金城次郎長女)作の貴重なシーサーを掲載しておりますが、ここではシーサーにまつわる話を紹介したいと思います。
■「魔除け」は、人間を謙虚にする。
いかつい表情でありながら、ちょっとユーモラスな雰囲気も漂う沖縄のシーサーは、建物の門や屋根、また村落の高台などに据え付けられた魔除けの意味をもつオブジェです。
その源流は古代オリエントのライオン(あるいは犬)であり、エジプトのスフィンクスや中国の石獅(石獅子)、日本本土の狛犬と同じ系列になります。「シーサー」は「獅子」の沖縄方言なんですね。魔除けを持ったり、置いたりするのは、人間の弱さからという考え方もありますが、私は大いなる力への畏敬の念の表れではないかと思います。ともすれば増長しがちな人間は、魔除けによって守られることによって謙虚になれるのです。そして謙虚になることによって、身を守ることができるのだと思います。
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