和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

どこか憎めない暖かい表情,シーサー。


守礼之門 伊藤紘氏 型染め版画 
今や沖縄のシンボルのようになっていておりますがもともとは中国から渡ってきたらしいのです。獅子(ライオン)をかたどった魔除けの像です。魔除けであるからには、強くて怖い顔をしてはいるのですが、どこか憎めない暖かい表情に見えます。
沖縄にシーサー、つまり獅子の像が最初に伝来したのは、やはり首里城周辺ということで、貴族階級に受け入れられたものでした。たとえば、首里城内の瑞泉門の石獅子は、本土の狛犬のように左右一対で、ずいぶんといかめしい顔で城を守っているように見えます。いずれにしても、そのユニークで魅惑的な姿形は、沖縄を象徴するものとして、欠かすことはできません。現代では魔除けというよりも装飾的な意味合いで、いろいろなところに飾られているようです.

宮城須美子(金城次郎氏長女)の貴重なシーサー
独特なその表情、頑丈そうな体躯は、まさに沖縄のたくましさが感じられます。