和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

クリスマスの精神

もうすぐクリスマスですね。今年のクリスマスイブは日曜日なので、パーティーなどにも人が集まりやすいことでしょう。

ところで日本で最初にクリスマスが祝われたのは、記録に残るものでは天文21年(1552)、山口県周防で宣教師たちが日本人信徒を招いてのミサなんだそうです。フランシスコ・ザビエルが日本に来たのはその3年前のこと。ですからもしかしたらそれ以前にも行われていたのかもしれませんが…。

クリスマスは今やすっかり日本の年中行事として定着していますが、それにはやはりビジネスが関係しているようです。明治になって大手デパートが銀座に進出し、いわゆるクリスマス商戦を始めてから、徐々に日本人にもクリスマスは受け入れられるようになりました。バレンタインデーもそうですが、ビジネスがらみで西欧の行事が日本に取り入れられることは多いですよね。そのせいか、日本独自の解釈というのも、まま見られます。

西欧では、「クリスマスの精神」というものがあって、それは「Loving, Sharing, Caring」という3つの言葉で集約できるんだそうです。つまり、愛と分け合うことと思いやり、家族や友人を愛し、貧しい人にも思いやりをもって分け与える精神こそ、クリスマスの精神というわけです。だから、日本のように、ただ「プレゼントがもらえる日」ではないわけですね。

クリスマスも一つの文化です。でも文化というのは形だけではなく、その内にある“精神”も大切な要素です。確かにその歴史が浅く、なかなか“精神”までは継承できないのかもしれません。でも、クリスマスが日本の文化として定着するなら、いつかその“精神”も受け継ぎたいものですね。

スタッフ:MORI