和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

和」の美・知恵。Part.3「道」

道、それは「真理」へとつながっている…
■精神や哲学の高みへ
2003年に公開された「ラストサムライ」は、日本人の武士道を正面から描いた作品ですが、欧米でも高い評価を受け、渡辺謙などの俳優が海外進出を果たすきっかけともなりました。
欧米で賛美される日本文化としての“武士道”は、礼節や仁義を重んじる倫理観がその主なものだと思います。今回の震災で、被災者の礼節をわきまえた行動が高く評価されたことにもつながるのかもしれませんね。
さて、武士道もそうなのですが、日本の武術や芸事の名称は、よく「道」がついています。たとえば、柔道、合気道、剣道、そして茶道、華道、書道などです。
なぜ「道」がついているのでしょうか。そして「道」とは何を表すのでしょうか。
たとえば柔道の場合、もともとは“柔術”の一派として講道館創始者嘉納治五郎が名付けたものです(ちなみに合気道も“柔術”の一派とされています)。その理念には、技術だけではなく、「精力善用」「自他共栄」という精神的な理念を重視していました。ただ相手に勝てば良い、というのではなく、むしろ精神や体を鍛えることが大切だとされていたのです。茶道にしても、……
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