和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

光と日本家屋

西洋建築の窓から差し込む光は明るく直接的なのに比べ、日本家屋の光が優しく穏やかでやさしいものですよね。それはやはり気候風土と建築素材によるものなのでしょうか。



日本家屋の主な材料は木であり、雨雪に耐えるためには深い軒が必要です。それは夏の暑さに耐えるためでもありますよね。そして湿気が多いので風通しを考えると、密閉するより、障子などでゆるやかに仕切る工夫もありました。



そうなると必然的に直接的な光は遮られて、優しく穏やかにならざるをえません。縁側越しに障子を通して差し込む光はやさしく、まるで心まで包み込むようです。



それに比べて西洋建築はレンガや石で、軒もさして必要としません。だから窓から差し込む光は直接的で強い。白黒をはっきりさせる西洋人の気質は、こうして生まれたのでしょうか。



当店「和楽多屋」で扱う和紙の照明は、そんな日本古来の光のあり方を、現代の照明に活かしたものです。それはやさしく包み込む光で、あなたの心までいやしてくれるかもしれませんよ(^^



和楽多屋スタッフ:MORI