和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

悪気はないんだけど…

観光地の名所で、ときどき落書きを見かけることがあります。書いた本人は軽いいたずら心からでしょう。でも、たいへん見苦しいです。また、もっとひどいのになると、樹木の樹皮の一部が削り取られていることもあります。もしこの傷口が腐るとシロアリが寄生したりして、樹木全体が危なくなるんだそうです。

ここまでひどいことをすれば、誰しも「なんてことをするんだ」と思うでしょう。しかし最初に言った落書き(これで深刻な問題になっている商店街もありますが…)や、これはいたずらではありませんがタバコの吸い殻のポイ捨てなどは、それほど深刻に考えてないでやってしまうことはあるでしょう。

悪気はないんだけど…

でも、それって罪が深いと思うんです。“確信犯”はまだ自分が悪いことをしているとの認識はありますが、そういう人たちは自分が悪いことをしているという自覚がありません。だから、また同じことを繰り返すのです。たとえ悪気はなくても、たとえ軽い気持ちでも、そのことで引き起こされる結果を見通す力がないということですよね。想像力の欠如…これがもっとも罪が深いのかもしれません。

和楽多屋スタッフ:MORI