和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

ひげ

今、NHKの大河ドラマでは「風林火山」をやっていますが、戦国武将のほとんど「ひげ」をはやしています。これはどうしてなんでしょうか。ドラマに登場する武田春信(信玄)も若い頃はひげがありませんでしたが、ひげを生やしてからずいぶん印象が変わりました。性格まで変わったみたい(^^;

このひげというもの、カッコイイと感じる人や汚らしいと感じる人やいろいろあると思いますが、古代エジプトでは王様だけが生やすことができて権力の象徴だったんですね。その後ギリシャ時代にはみんなが生やすようになりましたが、アレキサンダー大王が「戦争中にひげをつかまれると不利になる」との理由で「ひげを切る令」を発令し、その後ひげを剃るのが普通となったそうです。

その後、またひげが流行っては、さまざまな理由で「ひげ禁止令」が出て剃ることになり、また流行っては禁止令が出て…という歴史を繰り返しています。

最近の若者は、何やら無精ひげのようなひげを生やしている人も多く見かけます。
しかし、ひげが流行る一方で、どうしてひげは忌み嫌われるのか。それはひげがやたら目立つので何かの象徴になりやすいからでしょうね。権力、男らしさ、軍国主義…。その社会が政治的に偏り出すと真っ先に目の敵にされるのがひげのようです。今の日本ではただのファッションですが、そういう社会のほうが平和でいいのかもしれません。

ところであなたはひげが好きですか?

和楽多屋スタッフ:MORI