和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

伊藤 紘 型染版画集 途中経過と「素敵なことば」

日本のこころ「型染版画 伊藤 紘」は12月1日の発行を目標に第1校が終了し、2校目に入っております。
制作状況を多くの方からお問合せいただき感謝しております。
素晴らしい価値ある版画集を皆様に早く見ていただけるようにとスタッフも一生懸命です。

伊藤先生からこの版画集の「あとがき」が寄せられました。私はその結びのことばに心を動かされました。

お断りも無くその一部をこのブログに掲載することをお許しいただきたいと思います。

手仕事の意義と復権を、愚直に考え続けたい、伊藤 紘。
その中の
「手仕事」は人間の原点をみつめること
この最後のところにある文章です。

手仕事はもっと素朴に、素直に行えばいいと思う。
そう、日常生活で普通に呼吸しているように、だ。
そしてあらゆる雑念や騒音に惑わされることなく、対外的な評価を気にしたり個性を尊重されたい、等と考えないことだろう。
桃李蹊を成す、なのだから。
そんなことより、いかに人間として高め、清められるかを考えていた方が、ずっと精神的にもいい。
人間は自然の一部であり、生かされていることを自覚して、何ものかに委ねていると、不思議と物ごとは流れてゆくものだ。
風に吹かれる草原の波のように。


と、ありました。たいへん素敵なことばだと思います。
また、10月22日頃には、内容の一部をご紹介できる予定です。

和楽多屋スタッフ: SEN