和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

鏡開き

お正月気分もすっかり抜け、ようやく普段のペースを取り戻していらっしゃる頃ではないでしょうか。昔は「松の内」というと1月15日までだったようですが、最近では七草粥までの7日までを指すことがことが多いようですね。そういう意味でも、10日の今日はすっかり日常生活に戻ったということかもしれません。

あ、一つ忘れていました。明日11日の「鏡開き」です。

「鏡開き」とは、お正月に供えていた鏡餅をいただく日ですよね。もともとは武家の風習で、鏡割りとも言いますが、切腹を連想させるところから、「開く」という言葉が使われるようになったようです。

元々は1月20日でしたが、徳川家光20日に亡くなったため、現在の11日となりました。地方によっては、今でも20日に行うところがあるようですね(京都では1月4日)。鏡開きで小さくしたお餅は雑煮や汁粉にしていただきます。

ところでお餅の長期間保存する方法としては、昔から「水餅」が有名です。カビが生える前に、お餅をたっぷりの水につけて冷蔵庫の中に置いておくだけです。水はこまめに取り替えることがコツです。また、表面の粉をはらってぬれぶきんに包んで冷蔵庫へ入れておくだけでも、カビや固くなることを避けることができますよ。

もっとも現代では鏡餅といっても、パックのものが多くて、水餅にする必要もないかもしれませんが(^^;
日本の伝統文化(?)が、少しずつ少なくなっていく今日この頃です…

和楽多屋スタッフ:MORI