和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

プラスマイナスゼロ

オーラの泉」という番組をときどき観るのですが、何やら怪しげで、うさんくさい(ごめんなさい(^^;)ところを面白がっています。

でも、私のような現実主義者にでも、納得できることも時々おっしゃるんですよね。そんなときは感心したりもします。

そんの中で、美輪明宏さんがよくいう言葉があって、「この世の中はプラスとマイナスがあって、いいことがあれば必ず悪いことがある」があります。確かにその通りで、マ−フィーの法則のようにタイミングの悪いことも多々起こりますが、それでも、あれっと思うくらい調子良く物事が進むときもあり、世の中プラスマイナスゼロで、うまくできていると思います。

善と悪、陽と陰、神と悪魔、プラスとマイナス…あるものがあれば必ずもう一方で反対の性質を持つものがあり、世界はバランスが取れているようです。それをどちらか一方だけに無理やりしようとすると、共倒れになってしまうことがよくあります。

たとえば、病気の原因である細菌やウイルスをすべて遠ざけてしまうと、免疫がなくなって、万一感染してしまったときに命取りになってしまう…。多少の必要悪というものには、寛容になっておいたほうがよさそうです。

日本では「水清ければ魚棲まず」ということわざがあります。お隣の中国では、「水清ければ大魚なし」ということわざがあるそうです。どちらも多少のお目こぼしがなければ、やっていけないとか、大人物は現れないということだと思います。でも、それがこと食品に関してはそういうわけにはいかないですよね。

たとえば今回の“餃子事件”の報道の中で、すべての輸入品に毒物検査をしていたら、食品は今の倍の値段になってしまうということを聞きました。しかも日本の食料は、そのほとんどが輸入に頼っていて、輸入食品なくして生活はやっていけません。

これは果たして「プラスマイナスゼロ」なんでしょうか? 私には結論が出ません…。

和楽多屋スタッフ:MORI