陶芸品を「使う」楽しみ
陶芸が好きな方は多いと思います。中には鑑賞したり蒐集したりだけではあきたらずに、自分で焼くところまで趣味を広げていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。
これがなかなか奥が深い。鑑賞するだけでも、「○○焼き」という種類を覚えるだけでもたいへんですし、その歴史や味わいも千差万別です。ましてや自分で焼くとなると、それこそ覚えなければならないことがたくさんあります。また、好きな人は、それを覚えるのが楽しいのでしょう。
実を言うと私は長い間、陶芸の善し悪しなんてまるで分からない人間でした。しかし、あるきっかけで陶芸が好きになったのです。
そのきっかけは、鑑賞することでも焼くことでもありません。
「使う」ことです。
飾る陶芸品ではなく、食器などの使う陶芸品は、やはり愛着がわくものですよね。たとえば私は晩酌をするのですが、徳利や猪口は好みのものを使いたい。お酒の味が違うんです。そのうちその日の気分によって替えてみるのが楽しくなってくる。するとお店でいろいろ新しい器を見るのが楽しくなるんです。
あ、こんなことも陶芸品の楽しみなんだなあって、改めて思いました。
当たり前のことかも知れませんが、自分にとってはこれは発見だったのです。
みなさんもご自分の楽しみ方を見つけてみませんか?
和楽多屋スタッフ:MORI