和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

2006-01-01から1年間の記事一覧

遊びながら賢く学ぶ…

カルタといえば「百人一首」と「いろはカルタ」が思い浮かびますが、起源も違えば、歴史も違うそうですね。「百人一首」はその起源がはっきりしていませんが、平安時代の貴族などが遊んだ、貝合わせなどが元になったと言われています。一方「いろはカルタ」…

街で見かけた、もう一つの「菊花展」

亀戸天神の菊祭り、震災記念堂で菊花展、会社近くの牛天神北野神社の菊わらべまつりと…こう考えると日本列島、菊、菊、菊でどのくらいの菊祭りが開催され、どのくらいの人が菊の花を鑑賞しているのだろうか? 日本人にとって春は「桜」秋の花といえば「菊」…

箸と伝統文化

箸は日本の食事には欠かせない道具ですが、近年その箸の持ち方がヘンな人が多いのに気付かされて唖然となってしまうことがあります。2本の箸を握るように持ったり、支える指が違っていたり…。やっぱりきちんと持つ方が見た目もきれいですよね。こういう作法…

伝統を未来へ

先日の文化の日、木曜日の記事に紹介されていた田村正主演「和紙の音色」の上映会と「神楽坂まち飛びフェスタ2006」に行って来ました。上映会のほうは、小さなドキュメンタリー専門館での上映でしたが満席。田村師匠もいらっしゃっていて舞台挨拶もされまし…

田村正師匠「和紙の音色」上映

10/11付けブログにて「神楽坂まち飛びフェスタ2006」で「和楽多屋」の体験教室で紹介している手漉き和紙で世界的に有名な田村正師匠による「手漉き和紙」体験が神楽坂毘沙門天で体験できることを紹介しましたが田村正師匠主演の「和紙の音色」上映などその後…

ドングリころころ

先日、子供の頃にドングリを拾い集めた話をしましたが、私が小学生の時はみんながみんなドングリを拾い集めてましたから探してもなかなか見つからず、木になっていようものなら男の子達が木によじ登り片っ端からドングリを取ってしまったものです。ドングリ…

リラックスできる照明─和紙照明

日本は木と紙の文化だといわれますが、建物にしろ、生活用具にしろ、確かに木と紙をうまく利用してきました。その最たる物が障子でしょう。木の桟に紙を貼り、“しきり”でありながら、光や風を通す優しいインテリアです。障子は光を約半分ほど通し、日の光を…

魂に響くような感動

先日、日本画の展覧会を観る機会がありました。色彩豊かな洋画もいいですが、しっとりとした色調の日本画も、なかなか見応えがあるものだと、改めて思いました。筆の種類やその他描画技法の違いもあるのでしょうが、決定的に違うのはやはり絵の具。岩絵の具…

ひと、それぞれの江戸っ子

少々の晩酌と食事をしながら新庄劇場のドラマを夢中で見ていました。大変感動的に終了したが、これからの彼の生きざま「夢」の続きのドラマがまた始まる。楽しみだ。話は違うが、寝ようかという時に何故か今夜はこんなことを考えて眠れなかった。「オマエの…

いいものと長いおつきあい

使い込むほどにいい味になる─日本の工芸品にはそんなものが多くありますね。たとえば漆の器。何十年と使い込むうちに、色の深みが増し、味わいのあるものになります。確かにその他の器に比べて値段は高いかもしれませんが、愛着をもって接すれば、それだけ長…

風邪の民間療法、日本と外国では…

数日前から、思い切り風邪を引いてしまい、なかなか治らずに困っています(^^; もちろん病院に行って薬をもらってくるのもいいのですが、昔の人の知恵を借りるのもいいのではないかと思い、少し調べてみました。日本ではネギとかショウガがいいと言われていま…

真っ赤だな〜

朝晩涼しくなってやっと秋らしくなってきましたが、昼と夜では寒暖の差が激しいので体調管理には気を付けたいものですね。 子供の頃「真っ赤だな 真っ赤だな ツタの葉っぱが真っ赤だな・・・」と、みなさんも歌ったことと思います。でも「ツタの葉っぱが真っ…

CMで紙漉き体験シーンが…

「東京メトロのCMで小津和紙の体験教室出てましたね」 今朝、会社に出勤すると、スタッフの一人が私にそう教えてくれました。 東京以外の方は見られないのかもしれませんが、東京メトロ(東京を走る地下鉄)のCMで、モデル・女優の山田優を中心とした若…

手漉き和紙体験第3話

手漉き和紙体験第3話です。 第2話では原料作りで一杯でしたね。未だにたたく作業の時、先生が歌っていた何ともいえない響きが伝わってきます。如何に大変かが分かってくれましたでしょうか。いや〜無理かもね!!実際、皆さんもためしてガッテン!でいかが…

縁起物だけど和とは限らない。林多聞のNew 吉祥画

林多聞氏のコーナーで紹介しているモダンで楽しくユーモアいっぱい林多聞New 吉祥画。これからのインテリアアートとして新聞などでも紹介され今注目されるている吉祥画です。 このブログをご覧になっている方は是非見て欲しいと思います。笑ってしまいますよ…

骨董市にて

先日、国際フォーラムの下で催されている骨董市に行ってきました。いや正直に言うとそれが目的で行ったわけではなく有楽町近辺を歩いていたらたまたま催されていたのです。有楽町界隈を歩いているとわりとよく見かけるので頻繁に催されているのかもしれませ…

ちゃぶ台は日本の伝統文化ではない!?

ちゃぶ台というと、かつての日本の食卓には欠かせないものでした。丸い形は家族団らんにはぴったりですし、食事が終われば脚を畳んで収納できるという優れものでした。ちゃぶ台が使われ始めたのは、明治になってからだということです。それまでは、今でも旅…

それでも「和」にこだわる?

昨日、人形町のある和雑貨のお店でお話をしていたときのことでした。いろいろ「和楽多屋」のサイトの趣旨をお話ししていたところ、ご主人が難しい顔をして、こう言われたのです。 「それでも“和”にこだわりますか…」このお店は手作り・伝統工芸のお店として…

「手描き友禅」工房を訪ねる

以前、TVで放映されたことを「パリっ娘」が日本の「染め」にチャレンジというタイトルで9/19ブログで紹介しました。 9/5東京池袋にある全国伝統的工芸品センターにおいて「あお展 東京手描友禅青年部染色作品展」を見て現代の若い青年たちの新しい手描友禅に…

神楽坂 まち飛びフェスタ2006

神楽坂まち飛び実行委員会によると、まち飛びフェスタとは 「まちに飛び出した美術館」として1999年のスタートしたそうです。今年で8回目を数える神楽坂のてづくり市民文化祭で、伝統芸能から現代アートまで幅広い分野で、今年は10月21日(土)〜11月5日(日…

シンプルだけど奥深い藍染めの世界

先日、東京・市ヶ谷で開かれていた藍染めの展示会に行って来ました。日本の染め物の中でも藍染めは、素朴で暖かい風合いが魅力で、私も大好きな染めの一つです。一見シンプルでありながら、それだけに力強さを感じるところがいい。しかし、見た目とは違って…

日本人のDNA

最近、団塊の世代をターゲットにした商品が多く企画されているようです。というのも、来年あたりから、1947年から1949年生まれの彼らが会社の定年を迎えるからなんですね。第二の人生をどう過ごすか。巨大なマーケットだけに、各業界はいろいろ戦略を立てて…

思い出したこと

先日、日本の各県の位置についてスタッフのS.Kが書いていましたが、 それを読んで以前行ったニュージーランド(NZ)の事を思い出しました。 当時、現地に私の恩師が仕事で滞在していたので友人と遊びに行きました。 滞在中はマオリ族の歴史を学んだり、温泉…

手創り和紙体験記(第2話)

「手漉き和紙」体験続きです。 紙創りは全部で72の工程に分かれているという!すご〜い。 でも、私達初心者は最後の方である7工程位でしたが、それでも大変でした。まず、紙の元である「コウゾウ」と言う樹木(一般にはミツマタを使用)を一定の長さに切…

新鮮な心でした

涙が出ました。こんな新鮮な気持ちで映画!を見たのは何時だったのか、忘れていました。 9月30日(土)。前のブログで紹介が有りました、「木版染め}職人 藤本義和・哲生さん親子のドキュメントが青山で有りスタッフの人と行って来ました。 何人位来るかと…

手作り和紙体験記(第一話)

「和楽多屋」の[あなたもできる「体験教室]コーナーは、数あるこのサイトのコーナーの中でも、私が大いに関心のあるものの一つです。 なぜ!か、他では無い物があるからです。それは「体験」という二文字に気持ちが動きました。 ほかならない、自分は色々…

金蒔絵シールが歴史の鍵を握る!?

「和楽多屋」のTOPページでもご紹介しましたが、昨日の夜、NHK教育テレビで『知るを楽しむ 歴史に好奇心「黄金島・ジパング〜謎解き・金の日本史』が放送されましたね。もちろん私も見たのですが、金の力がいかに時の政権に影響を与えたかが興味深く紹介され…

お鷹の道

まだ私が小学生だった頃、学校が休みの日は一つ上の兄と二人で国分寺に住む祖母の家によく泊まりに行きました。 小学一年生の夏、兄と祖母の三人で兄は虫取りアミを持ち、私は麦わら帽子を被り散歩に出掛けました。 そこは湧き水が流れ大きな木が並ぶとても…

「伝統の技」27歳、女性監督が映画化

ブログとやらを継続して出すということは慣れない私にとっては結構まとめるのに時間がかかってしまう。「何でもいいんじやないの、継続することが大事」とスタッフと話をしていました。おおよそのテーマは仕事に通じる「和」と私は決めていました。が、が、…

日本語をローマ字表記に?!

今日は「ワープロの日」ということです。1978年に東芝が世界初の日本語ワープロを発売した日で、そのときの値段が630万とか。ちょっと今からでは想像もつかない値段ですね。私はごくごく初期のワープロを会社で使った経験があって、そのワープロはキーボード…